【歌詞考察】LiSA「残酷な夜に輝け」│鬼滅の刃・無限城編が描く”命の煌めき”

「残酷な夜に輝け」という、
一見するとダークな印象を受けるタイトル。
けれどこの曲は”闇の中に指す希望”を描いた
楽曲だと私は感じました。

今回は、劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章と
リンクさせながら、歌詞の意味をキャラ別に
深掘りして考察していきます。

※劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章の
 ネタバレを含みますので、
 まだ鑑賞されていない方はご注意ください!

基本情報

楽曲データ

曲名残酷な夜に輝け
アーティストLiSA
リリース日2025年7月23日発売
タイアップ劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来
作詞・作曲梶浦由記
配信サイトLINE MUSIC / Apple Music
Spotify / amazon music

曲の印象と私が感じたこと

この曲は、映画のEDとして使用されています。

重厚なサウンドで流れ始める曲を聴くと
激しい戦闘を終えた炭治郎たちの安堵の気持ちや、
まだまだ続く戦いへの決意が伝わってくるようでした。

また、全体的に様々な展開が繰り広げられる曲調なので
映画で見られる色んな人の活躍のように
何度聞いても飽きの来ないものになっているなと感じました。

LiSAの想いと「祈り」というテーマ

LiSAさんは、インタビューで次のように語っています。

苦しいところからもそれでもまだまだ力をもって立ち上がっていけるような
少し”祈り”に似たような楽曲になっています。

引用:めざましテレビインタビュー

”祈り”がどこに現れているのか

”祈り”という言葉が印象的ですね。

この曲の中で一番”祈り”を感じるところは
行け」という部分だなと思いました。

鬼との戦いが終わってほしい
柱や炭治郎たちなら無惨を倒せる
この夜を全員で乗り越えよう

色んな想いを乗せて、ただ一言
「行け」と言い切っているのかなと思いました。

KATAKO
KATAKO

物語においては鬼殺隊の悲願である
鬼の殲滅を成し遂げたいという
祈りに似た強い想い。

視聴者にとっても、
鬼殺隊の勝利への祈願や
鬼も成仏してほしいという祈り。

きっと、LiSAさんも
そんな祈りを捧げながら
歌っていらっしゃるのではないでしょうか。

【歌詞考察】無限城編キャラたちと歌詞のリンク

ここからは歌詞の考察をしていきます!
今回は、映画第一章における主要キャラクター
胡蝶しのぶ・我妻善逸・猗窩座」に
焦点を当てた考察をしていきたいと思います。

※考察内容は、個人の意見によるものです。

鬼殺隊 最後の戦いと願い

この曲全体を通して、鬼と鬼殺隊の
長きに渡る戦いに終止符が打たれようと
している
ことが感じ取れます。

長い夜の先へ

夜を超える僕らのうた
遠くまで響くように
憎しみより強い気持ち
探したんだ手を伸ばして

引用:歌ネット

鬼に脅かされた長い夜が今夜、
終わるかもしれない。
絶対に終わらせてみせる。
そんな決意から始まる歌詞

鱗滝さんのセリフにも似たようなものがあります。

最終局面 という言葉が
何度も頭をよぎる
(中略)
この長い戦いが
今夜終わるかもしれない

KATAKO
KATAKO

無限城編の最初を
飾るにふさわしい幕開けの歌詞!

ついに始まってしまったー><
ドキドキする気持ちや
ハラハラする感覚にが湧いてきます。

それぞれの希望を胸に

闇の中で光るものは
小さく、だけどずっと側に
繋いだ心の証を
掲げて進む

引用:歌ネット

”闇の中で光るもの”は何か。
それはきっと、それぞれにとっての
大切な人のことだと思います。

鬼殺隊のほとんどが、鬼によって
大切な人を失くした経験がある。
同じ経験をさせたくない。
だから自分が鬼と戦うんだ、という
闘志溢れる気持ちを感じます。

そこで今回の映画で活躍した、
鬼殺隊のキャラクターにとっての
”光るもの”を当てはめてみました!

キャラクター闇の中で光るもの
胡蝶しのぶ両親・姉・蝶屋敷の人々
我妻善逸爺ちゃん・炭治郎・伊之助・禰豆子
竈門炭次郎家族・善逸・伊之助・煉獄さん
富岡義勇姉・錆兎・炭治郎・禰豆子
KATAKO
KATAKO

炭治郎にとっての光るものに、
やはり煉獄さんは入るでしょう!

心を燃やせ

とは、言葉そのものも光り輝いている
印象が強いですし、
炭治郎も何度も自分に言い聞かせて
自分を奮い立たせています!

いや、炭治郎だけでなく
視聴者である私たちの心にも
光っている言葉ですね!

胡蝶しのぶ ー 小さな手でも希望を灯す

1番のサビの部分は、
胡蝶しのぶの揺るがない決意
歌っていると思います。

小さくても守りたいものがある

行け
果てしない世界のかなしみは
この小さな手のひらに余るけど
優しい日々には
もう戻れない
どこにも帰らない
明日へ
篝火を高く燃やすから
残酷な夜に輝け

引用:歌ネット

その理由は、映画でも語られたこのシーン。

なんで私の手は
こんなに 小さいのかなあ

引用:単行本16巻 第142話

力が弱くても
鬼の頸が
切れなくても
(中略)
できる できないじゃ ない
やらなきゃ ならない ことがある

引用:単行本17巻 第143話
KATAKO
KATAKO

自分の大切なものを奪われた悲しみ。

同じ想いを誰かにさせないため、
自分にできることを精一杯やる。
できないと言われてもやり続ける。

柱にまで上り詰めた胡蝶しのぶの
生き様を感じる歌詞だなあと思います。

しのぶの作戦=篝火のような灯火

そして、”篝火を高く~聞こえた”の歌詞は
今回の映画では描かれなかった
胡蝶しのぶの作戦に関する内容を
感じさせるなぁ~><と思ってなりませんんん!
※この作戦は恐らく第二章で描かれるはずなので詳細はその時に…

ちなみに「篝火かがりび」とはこのような意味があります。

  • 夜間の照明や合図などのために、屋外で焚くための火
  • 文学的イメージ
    └暗闇を照らすあたたかな光
    └人の営みや祈り、儚さと美しさの象徴
            
KATAKO
KATAKO

特に、しのぶがカナヲに対して
灯した、童磨を倒すための道標
のような気がします。

また、最期の瞬間に聞こえた
カナヲの声は、しのぶにとって
後を託せる希望の声に聞こえたでしょう。

カナヲへの希望のバトン

君の声が聞こえた

白く凍えた痛みも
ずっと側に

引用:歌ネット

ここで曲調はゆっくりになります。
まるで、しのぶの最期の瞬間を表すかのように…

そして、しのぶが最期に聞いたのは
唯一生き残った継子であるカナヲの声。
彼女の声は、しのぶにとって
後を託せる希望の声に聞こえたことでしょう。

KATAKO
KATAKO

ちなみに、柱稽古編では
しのぶはカナヲに童磨の
殺し方を伝授するシーンが
描かれていましたよね。

第二章においてこの伏線が
どうなるのか…!
結末を知らない方は、
ぜひ覚えておいてほしい!

我妻善逸 ー 優しさと哀しみを抱いて戦う

2番からメロディーが不気味な様相を呈してきます。
これは善逸にとっての転換点を表しているのではないでしょうか。

メロディの変化=善逸の覚悟の変化

匂い立つ闇から生まれた
黒い願いの中に沈んでも
夜を超える僕らのうた
君の元へ届くように
まだ見ぬ夜明けは遠く

引用:歌ネット

アニメ「柱稽古編」で描かれた
チュン太郎からもらった手紙を読んだあとの
善逸の変貌の理由が映画で明らかになりました。

雷の呼吸の弟子として共に育った
兄弟子・獪岳が鬼になったせいで
育手の師匠が切腹したのです。

スクリーンには、いつも喚いてばかりの
善逸の姿はなく、初めて観る姿に
驚いた方も多いのではないでしょうか。

KATAKO
KATAKO

この歌詞の部分では、
まだ心のどこかで獪岳を説得したいと
思っている善逸の優しさを感じますね。

”憎しみより強い”=憐れみ/同情

憎しみより強いうたを
一人だって歌うけれど
とても遠くから聞こえる
君の声を信じてるんだ

引用:歌ネット

憎しみより強い”ってどんな感情でしょうか。

私が思ったのは”憐れみ”です。
理由はこのシーン。

特別だったよ アンタは
爺ちゃんや 俺にとって
特別で大切な人だったよ
だけどそれだけじゃ
足りなかったんだな

引用:単行本17巻 145話

師匠や善逸の想いは、
最後まで獪岳に届くことはありませんでした。

人の優しさというのは、
自分が気づかないとわからないものですよね。

KATAKO
KATAKO

師匠を死に追いやったことは
憎くて仕方がないけれど、
それ以上に”大切に思われていることに
気づけない
”ことへの同情を感じる。

やっぱり善逸は優しいやつなんだな。

兄弟子との決別と師匠への想い

一人じゃないと叫びながら
一人ぼっちで血濡れる僕ら
繋いだ全ての想いを
抱えて進む

引用:歌ネット

兄弟子となら雷の呼吸の使い手
として胸を張れる。
共に並び立って戦いたい

そう思って自分の技を編み出すまで
成長したのに、その技で兄弟子の
首を落とさなければならなかった現実。

切なすぎます…

KATAKO
KATAKO

でも、善逸は悲しみを乗り越えて
生きていく
はず。

爺ちゃんが言ってくれた
「お前は儂の誇りじゃ」
という言葉を胸に…

猗窩座(狛治)ー 人としての記憶と帰還

最後のサビ部分は、猗窩座の過去
関して描かれているように感じます。

”夢見ていたんだ”=人間としての夢

夢見ていたんだ
君が側にいて
懐かしい青空を見上げてた
生きていることは
美しいんだよ
それだけでいいよと
笑ってた

引用:歌ネット

猗窩座が狛治として生きていた頃、
大切な人と一緒に過ごした
思い出の景色のことではないでしょうか。

父の看病をした日々
慶蔵と鍛錬をした日々
恋雪と共に歩んだ日々

そんな日常が続くこと。
ただ生きているだけでいいんだ”と
思える、心根を持った優しい青年だった。

そして、あの事件がなければ
ずっと続いていたであろう夢にまで見ていた時間

鬼滅の刃の物語の中でも
特に切なさを感じるエピソードです。

KATAKO
KATAKO

映画を観ていて気付いたんですが
狛治の過去シーンで何度か
青空が描かれるんですよね。

きっと狛治にとって、
慶蔵や恋雪と過ごした時間は
本当に穏やかなものだった

だろうなと感じて、涙腺が緩むんです…

死を選び、人間の自分へ帰っていく

胸に残された道しるべ
光へと続いているから
闇の中を
駆け抜け

引用:歌ネット

狛治にとって大切な思い出は
鬼となったことで一度忘れ去られてしまいます。

しかし、炭治郎と対峙したことで
慶蔵と出会った時の過去を思い出し、
弱い奴が嫌い”という信念に基づいて
自ら死を選びました

最期は鬼としての自分ではなく
人間だった時の自分を取り戻して
大切な人の元へ帰っていきました。

KATAKO
KATAKO

鬼として生きていた時間は
猗窩座にとって暗闇の中を
彷徨っている状態だったんでしょうね。

でも、心の中には確かに恋雪たちと
過ごした事実が刻まれていたから、
最期は思い出すことができたのかなあ。

大切な人へ伝えたかったこと

かなしみよりも強いうた
君の元へ届くように
あと一歩だけ
一つだけ
夜を越えて
行け

引用:歌ネット

かなしみよりも強いうた”とは何でしょうか。

わたしは”会いたいと切望すること
かなと思いました。

狛治が一番望んでいたのは
大切な人達に会いたいということ。

しかし、狛治は会えない哀しみを
どうすることもできないまま
ただ強さを求めるだけの鬼となってしまった。

KATAKO
KATAKO

狛治の心の底で蓋をされていた想いが
炭治郎の存在によって開けられ、
もがいていた暗闇から
抜け出すことができたんだと思います。

猗窩座にとって、炭治郎はあと一歩
夜を越えるために必要な人物だった。

だから炭治郎に感謝の思いを持ち、
散っていったのでしょう。

まとめ│この夜を越えて、命は輝く

この曲は、最終決戦を盛り上げる楽曲として、
物語とキャラクターに寄り添った内容で
彩られた素晴らしい歌だと思います!!!

これからも厳しい戦いは続きます。
その中で命を落とす人たちもいるでしょう。

それでも、みんなが望む”鬼のいない世界”
を実現すべく、残酷な夜に繰り広げられる
生き様を見届けていきましょう!

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